貸金業法の勉強の仕方と重点ポイント
貸金業務取扱主任者試験で一番重要なのが「貸金業法」です。
試験でも一番多くのウエイトを占めるのがここです!
貸金業法は、「貸金業の業務の健全化」と「利用者保護」を目的としており、「貸金業務の登録」から「広告の制限」、「利息制限」、そして「貸付けに関する適正な業務運営」を細かく定めています。
試験では、貸金業法の基礎的な知識から、貸付けの際の広告や契約内容、利息制限の規定など、幅広く出題される傾向があります。
具体的な勉強ポイントとしては、貸金業の定義や登録要件、広告や勧誘に関する禁止事項、そして利息制限法との関係などを押さえることが大切です。
貸金業法は条文が多いため、最初に試験頻出の条文を優先に理解し記憶し、過去問を繰り返し解くことがおすすめです。
また過去問を通して貸金業法の条文独特の言い回し、文体に慣れておくことも大事です。
また、関連する過去の試験問題を解くことで、出題パターンを把握しやすくなります。
年代別に過去問を解いていくと、「貸金業法のどの部分が重要で、どの部分が毎年試験によく出るのか」が見えてきます。
その部分のみをサブノートにまとめて普段から暗記する習慣を身に付けておくのが良いですね。
民法・民事訴訟法の概要と試験での頻出ポイント
民法は「債権や契約法」など、日常生活にも関わる法律で、試験では「債務者・債権者の権利義務」や「契約に関する規定」がよく出題されます。
民事訴訟法は裁判手続きに関する法律で、民事訴訟の流れや手続きを理解することが求められます。
各科目とも基本的な用語を押さえ、具体的なケーススタディで理解を深めると効果的です。
民法の問題の難易度は宅建試験の民法よりもやや簡単で基礎的な知識を問うものがほとんどです。
また毎年出題される部分も、ほぼ決まっています。
民法は膨大な量があるので、貸金業務取扱主任者試験においては毎年試験に出る部分だけを勉強すれば良いと思います。
なるべく無駄を省いて試験に頻出する部分だけをしっかりと押さえておきましょう。
手形小切手法と個人情報保護法の概要と要点
手形法・小切手法は金融取引の基本であり、試験では手形や小切手の取り扱い方法や規則が中心に出題されます。
問題自体は、それほど難しくなく条文の理解の知識があれば解けるレベルです。
個人情報保護法は個人情報の管理について定めた法律で、近年の試験での出題頻度が増しています。
特に改正部分が試験に出る事もあります。
各法の重要ポイントやよくある問題形式に慣れるためにも、問題を繰り返し解くことが有効です。
消費者契約法と不当景品類および不当表示防止法の試験範囲とポイント
消費者契約法は消費者保護を目的とし、不当な契約を防止するための法律です。
不当景品類および不当表示防止法は、消費者を誤解させる広告や表示を防ぐための法律で、主に広告や販売活動に関する規制が対象です。
特に契約や広告における適正な取り扱いに注意を払いながら学習しましょう。
試験では広告を絡めた出題が多いです。
参考書で用語の意味の理解と要点のみを記憶し、過去問では試験問題独特のクセを把握していればクリアできると思います。
財務・会計の範囲と試験対策の進め方
財務・会計の分野では、毎年2~3題出題されます。
主に貸借対照表や損益計算書の基礎知識、財務分析の基本を理解しておくことが重要です。
基礎的な知識をしっかりと身につけ、問題演習を繰り返し解いていえばクリア出来ますが、たまに意地悪な難しい問題も出る事があります。
そういう場合は、その部分は見切って、他の簡単な問題をシッカリ得点しておきましょう。
この資格試験は50問中、30問正解できれば合格できるのですから・・・。
難しい問題はスルーする勇気も大事です。
(まとめますと・・・)
貸金業務取扱主任者試験において、各科目の基本的な知識と試験によく出る重要ポイントを把握することが重要な合格対策です。
司法試験や司法書士みたいに、それほど深くて難しい法律知識は問われません。
条文の理解と基本的な要点の記憶をすれば十分です。
但し、意地悪なひっかけ問題も何題か出ますので、それに心を惑わされずに落ち着いて、確実に解ける問題のみをモノにしていきましょう。
過去問を何度も繰り返しやって、頻出問題を押さえ、試験問題独特の言い回しやクセに慣れましょう。
また、貸金業法や民法だけでなく、民事訴訟法、手形小切手法、消費者保護関連法、個人情報保護法、財務会計なども毎年数題出題されます。
いずれも基本的な知識を問うものばかりですが、甘く見ずに、試験によく出る部分だけでもしっかり記憶しておきましょう。
各科目の特徴と重要ポイントを意識しながら計画的に学習し、試験合格を目指しましょう。